内科
身体の具合が悪いとき、最初に受診する科が内科です。
内科は風邪や発熱、頭痛、腹痛、めまい、だるいなど体の不調や痛み、病気の原因を的確に判断し、適切な医療を受けるための窓口になります。
ほかの科の病気が原因で引き起こされている症状の場合には、他の適切な専門科(家)を紹介するのも内科の重要な仕事です。
内科の中で、大きい分類として、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科などがあります。
それ以外にも、内分泌内科、腎臓内科、血液内科、神経内科、心療内科など数多くの専門に分化しています。
最近はこうした専門分化による弊害も目立ってきたことから、内科全体としての役割が見直されています。あらためて本来の内科を受けもつ総合診療科などの看板を掲げる総合病院や大学病院が徐々に増えてきています。
当院では、ホームドクターとして基本的には院長、副院長が診察をしますが、内科の中の各専門分野の得意な医師数人が必要に応じ、それぞれの専門の診療を担当しています。
症状
発熱、だるい、倦怠感、痛いなど、身体の不調なんでも。
健康診断(健診)・検診・ドックで異常を指摘されたなど。
病名
かぜ、めまい、頭痛、高血圧症、脂質異常症(高脂血症など)、糖尿病、高尿酸血症、痛風、リウマチ、膠原病、貧血など。
疾患について
脂質異常症について
以前はLDLコレステロールが高いことだけ取り上げ、高脂血症(高LDL血症)と呼んでいましたが、現在はLDL(悪玉コレステロール)が高い場合、中性脂肪(TG:トリグリセリド)が高い場合、HDL(善玉コレステロール)が低い場合を合わせて、脂質異常症といいます。
LDLが140mg/dl以上は、治療の対象です。当院では、画一的に投薬することなく、内服の必要性については、頸動脈エコー検査などで動脈硬化の状態をみて、個別に判断しています。治療に結びつけています。
高尿酸血症、痛風について
血液中の尿酸が多くなった状態を高尿酸血症といいます。血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症です。また、高尿酸血症の状態が続くと関節に尿酸が蓄積し、蓄積した尿酸が剥がれることで足の親指の付け根や足首の関節が脹れて痛む、痛風発作を起こします。
また、尿酸が原因で尿管結石を起こすこともあります。
肉類などプリン体の多い食品を控える食餌療法が重要ですが、痛風発作を起こしたことがある方は7.0mg/dl以上、高血圧、糖尿病などの合併や尿管結石の既往がある方は8.0mg/dl以上、特に合併症のない方でも9.0mg/dl以上の場合には薬物療法が必要です。
薬物療法には尿酸生成抑制薬と尿酸排泄促進薬があります。